IT企業で働く37歳男性Sさん。過去には結婚を考えたお相手がいたものの、仕事の忙しさもあり気づけば10年近い年月が経っていたことに焦りを感じ、友人の勧めもあって婚活を始めました。
そんなSさんは活動から9ヶ月でめでたく成婚。この記事では、Sさんの婚活を支えたクラブ・マリッジの婚活プロデューサー藤井さんを交えたインタビュー形式でSさんの婚活を振り返ります。
目次
入会編:友人の勧めがキッカケで結婚相談所に登録
マリブロ編集部
この度は成婚おめでとうございます。まずは婚活を始めたキッカケやSさんの結婚観をお聞かせください。
もう10年近く前ですが、4年ほど付き合って結婚するつもりの女性がいたんですね。でもいろいろあって別れてしまい、それ以来、彼女はいませんでした。
それからずっと仕事に打ち込んでいたのですが、気づけばアラフォーの領域になって「ヤバい」と思うようになったんです。
そんなとき、仲の良い友人が婚活を始めて、彼の婚活話をよく聞くようになりました。それで僕も婚活を始めてみようと思ったことががキッカケです。
友人は所属している結婚相談所を変えようとして色々と相談所を調べていたようで、僕に「クラブ・マリッジが良さそう」と勧めてきました。
僕も自分なりに調べていましたが、婚活の右も左もわからないので、とりあえず彼に勧められたクラブ・マリッジに話を聞きに来ました。藤井さんの説明も含めて対応が良かったので、「クラブ・マリッジで婚活を始めてみようと思う」と友人に伝えたんです。
そしたら、彼も「俺もクラブ・マリッジにする」と言って他社の結婚相談所から乗り換えたんです。僕は彼の毒見役でしたね(笑)。
婚活は結婚相談所だけでなく、マッチングアプリやパーティーなどもありますが、それらのツールは考えなかったのですか?
一応調べてみたのですが、本気でチャレンジできる(結婚を真剣に考える人同士が出会える)ところを求めていたので、結婚相談所の方が良いと思っていました。恋人探しではありませんから。
また結婚相談所は入会にあたって独身証明書の提出が必要と書いてあったので、それも安心感がありました。
恋愛よりも結婚をゴールに考えておられたのですね。
年齢的なこともありますので。あとは子どもが欲しいので(授かれるかどうかは別として)早い方が良いと思いました。
クラブ・マリッジに話を聞きに来たとき、藤井さんの印象や結婚相談所のシステムについては、どう思われましたか?
若い方だなと思いましたが、特に不安は感じませんでした。
これは今だから言えることですが、婚活を始めてからは「藤井さん(女性)で良かった」と思うようになりました。たくさんの女性と付き合ったことがあるわけじゃないので、女性の気持ちとかアプローチ方法などを教えてもらえて助かりました。
また結婚相談所のシステムは全く知らなかったので、最初は、応接室みたいな場所で「この人どうですか」みたく紹介されると思っていたんです。
でも、IBJ(日本結婚相談所連盟)のシステムを使ってお見合い相手を探すので、良い意味でシステマティックなものでした。だからこそ目移りしちゃいそうでしたが、真剣に活動できるとは思いましたね。
活動編:オンラインお見合いと実際に対面で会うお見合いの違い
結婚相談所に入会すると、最初の作業は写真とプロフィール作成ですが、Sさんはお見合い写真のような写真撮影の経験はありましたか?
いえ、なかったです。だから、撮影後の自分の写真を見て「こんなに見た目が良くなるのか!すごいサポートだな」と驚きました。
でも、それは女性も同じだから、写真は当てにしづらい?とも感じましたね。プロフィール文章も藤井さんに提案してもらって、最初に自分で書いたものとはだいぶ変わっていて、プロは違うなと思いましたね。
写真とプロフィール文章はお見合いが成立するかどうかの重要な判断材料です。どんなに素敵な人でも、プロフィール写真やプロフィール文章が悪かったら、マッチング率が低下してしまいます。
マッチング率はプロフィールのクオリティ次第で決まります。だからこそ、お客様の魅力を最大限引き出せるように努めます。もちろん、嘘は一切書きませんし、お見合いでのギャップがない程度にしながら個性も大切にします。また写真と違いすぎる格好はしないようにアドバイスしています。
自身の写真やプロフィール作成を経て、システム上で掲載されている女性に対してどう思われましたか?
ある程度は許容範囲だと思っていました。
たとえば、料理好きと書いてあるとき、実際に週一回でも料理を作っているなら気にしないです。週末の過ごし方が土日のどちらかはお出かけするとの記載でも、疲れていたら両日ゴロゴロすることだってありますから、僕は気になりません。
なので、まるっきり違うとかじゃなければ、多少オーバーな内容でも良い気はします。会ってみないとわからないですし、藤井さんの言うように、プロフィールの印象が悪いとお見合いを申し込もうとは思わないですからね。
Sさんのお見合いはご自身で申し込んだのが16件(うち2件成立)。約5か月間で、女性からの申し込みが136件(うち6件成立)。合計8名の方とお見合いが成立し、うち3名と交際というデータです。
136人もの女性からお誘いがあったことはすごいですね。ちなみにどんな基準で会うお相手を選びましたか?
正直、年齢は気にしていました。子どもがほしいので年上よりは年下の方が可能性が高いですから。
あとは仕事をしている(自立されている)かどうか、家族と仲が良いかどうかも重視していました。
僕は家族と仲が良いですし、結婚したら僕の両親と仲良くしてほしいと思っていました。もちろん、僕もお相手の家族と仲良くしたいと思っています。
それに、自分の家族と仲良くできない人は他の家族と仲良くするのは難しい気がします。
女性の写真では、どんな部分をチェックされていましたか?
写真は自然な感じの表情で、無理してつくった笑顔じゃないかどうかを見ていました。これは実際に会って話しているときも見ていました。やっぱりお相手が笑顔だと「あ、いいな」と思いますからね。
Sさんは合計8名の方とお見合い成立しましたが、うち2件はオンラインお見合いでした。Sさんは対面とオンラインのどちらが良かったですか?
僕はオンラインよりも直接対面したい派です。オンラインだと全体の雰囲気や普段の仕草とかわからないですから。
Sさんのように、特に男性は実際に会いたいという対面お見合い派が多い傾向にあります。
初めてのお見合いはいかがでしたか?
とても緊張しました。特にホテルのラウンジで名前を伝えてお相手を待っているとき、何をしていいかわからず、顔を合わせて話を始めるまでは緊張しっぱなしでした。
席が決まっていて、時間になったら相手が来る形なら良いんですけどね。自分で探して声をかけなきゃいけないし、今はみんなマスクしているから「間違って声かけたらどうしよう」という気持ちが先行してしまって…。
最後までお見合いは慣れなかったですね(笑)。
弊社の会員様がお見合いを申し込まれた場合は、私たちがお店のセッティングもサポートするのですが、コロナ禍の影響で(お店側で予約を受け付けていないなど)予約が取りづらくなってしまったんですね。
なので、特に直近の日程でのお見合いの場合は、男性会員様にはお見合い場所に早めに行っていただき、席の確保をお願いしているのが現状です。
間違って声をかけたことはなかったですが、お見合いしている人って結構いるんですよね。
だから、チラ見して「あの人かな」みたく考えている最中に、お相手から「もしかして、〇〇さんですか」と声をかけられたこともありました。これはある意味、失敗ですよね。(笑)
お見合いの会話で「失敗した!」と思ったことはありましたか?
個人的にはどの女性とも楽しく話せたと思っているので、失敗したと思ったことはないですね。
女性からしたら、僕の発言とかで「それはダメでしょ」と感じた部分があったかもしれませんけど。
成婚相手と出会うまでに2名と交際されましたが、その2名との交際はいかがでしたか?
1人目の方はLINEのやりとりがあまりに大雑把で、連絡しても返信がないし、話題を振っても一方通行な感じでお断りしようと思っていました。それで一応デートはしたのですが、デート後にお相手からお断りの連絡が来たのでホッとしました。
2人目の方は結構続いたんです。4回デートして真剣交際を考えていたのですが、そのタイミングで彼女と音信不通になったんです。それから数日後に交際終了の連絡がありました。
お相手にとって不安や嫌なところがあったのかもしれないですが、自分では思い当たる節がないので今でも不可解です。
事実、水族館でデートしているとき、クリスマスが近かったこともあり先々のデートの話もして、お相手からも「ぜひ」と言われていたんです。
お相手のご担当者様にも聞いたのですが、ライバルがいて別の方と同時交際していたというわけでもなく、突然退会してしまったそうです。なので感情面の問題なのか、結婚へのモチベーションが下がってしまった可能性も要因として考えられるかと思います。
そういう思わせぶりな態度を見せておきながら交際終了となったり、突然婚活をやめてしまったりする女性は多いのですか?
正直、いらっしゃいますね。まず女性は社交性が高い方が多いので、表面上は相手に良い素振りをしてしまうことは多いです。また女性は男性より気持ちが高まるまでに時間がかかりやすいので、本当にこの人と結婚してよいのか悩み、さらには自分が本当に結婚したいかどうかすら悩んでしまったりする方も少なくないです。なので、 Sさんの2人目のお相手は、もしかしたら婚活疲れもあるかもしれません。
そんな中で成婚相手と出会ったわけですが、お見合いはオンラインだったそうですね。
彼女の希望でオンラインお見合いになりました。ホテルのラウンジのような緊張感はなかったのですが、普段と違うので不安もありました。
そこで友人を呼んでウェブカメラの位置を合わせてZoomでの見え方をチェックしてもらったんです。でも明るさが微妙で、光量を変えたりしたんですが上手くいかないので、ユーチューバーが使うようなリングライトを買って設置しました。そしたら、画面での印象が全然違いましたね。
ご準備も素晴らしいですね。お見合いはスムーズに進められましたか?
はい。普段通りに話せました。
彼女も「オンラインお見合いってどうなんだろう」と思っていたみたいですが、私とのお見合いで「オンラインお見合いはイケる」と言っていました。それを聞いて僕は内心、他の人とお見合いしてほしくないんだけどと思いましたけどね(笑)。
それはそうですよね(笑)オンラインお見合い時の服装はどうされましたか?
通常と同じようにプロフィール写真に近い格好をしました。画面越しだと上着だけ整える人がいますが、念のため上下ちゃんと着用しました。
リングライトから素晴らしい準備ですね。私たちもオンラインお見合いでカメラや照明のセッティングは非常に重要なので、リングライトを推奨しておりますが、男性で見え方を意識してそこまできちんと準備をされる方は少ないです。
それでもデスクトップのPCにウェブカメラを外付けしたので、位置がズレていて、彼女の画面からは斜めに写っていて不思議に思っていたそうです(笑)。
オンラインお見合いの準備のコツみたいなものはあるのですか?
結婚相談所が推奨するオンラインお見合いでは、
・カメラの角度(レンズ)を目線の高さに合わせる
・画面の正面から写るようにする
・明るさを考えて光量を調整する
・背景は壁やカーテンなど生活感が見えすぎないようにする
・・・などですね。 画面が暗かったり、人物がの見た目が悪かったりすると、好感度が下がるので注意が必要です。またバーチャル背景を遣う方も多いですが、違和感が強く印象を損なうのでやめたほうが良いです。人によっては、「見せられないほどそんなに部屋が汚いの?」と疑問に思います(笑)成婚退会編:オンラインデートからの成婚への道のり
それでは、ここからはお二人の馴れ初めをお聞きしたいと思います。オンラインお見合いの後、交際成立となったものの、すぐには会わなかったそうですね。それはなぜですか?またオンラインデートの感想をお聞かせください。
はい、コロナ禍も考慮して最初はオンラインデートを3回楽しみました。
会話の内容は趣味や仕事、家族のことなど、カップルが普通に話すようなことです。「甘いものが好きなら〇〇のお店はおすすめだよ」のように。
ただ、最初から結構長く話しましたね。初めてのオンラインデートも昼過ぎから夕方までだったので、3〜4時間は一緒に過ごしたことになります。
友人ともよく長電話をしますが、そこまで時間はかからないですよ。でも彼女との時間は全く疲れないので、いいなと思いました。
Sさんは話すのが得意なのですね。
いえ、話題を振って話すのは苦手な方です。でも話すこと自体は好きなので、自分のことを聞かれたらきちんと伝えられます。
彼女は話すことが好きだし得意だと思いますね。洋服のことやお店のことなど、引き出しがたくさんありますから。
お相手のどんなところに魅力を感じましたか?
最初の印象からこれまでに出会った方とは違いました。ずっとニコニコしていて楽しく過ごせましたし、彼女も楽しんでくれているだろうという感覚がありました。
実際に会ったときもその感覚は変わらなかったです。
男性は手応えがあると思っても、女性はそうじゃないことってよくありますよね。婚活中の男性は、どうすればそれを見極められますか?
女性は比較的、男性よりも社交性が高いので判断が難しいですが、初回のオンラインデートで3〜4時間も会話が続くなら脈アリだと思います。脈なしだったら、何かしたら理由をつけて「そろそろ…」と終了の方向にもっていくはずなので。
オンラインデートを重ねた後、初めて直接対面というときは緊張されましたか?
緊張はしませんでしたが、それまでお見合いも含めて4回オンラインで会って印象が良かったので、会ってギャップがないかは不安でした。それは彼女も同じ気持ちだったと思います。
初めて実際に会ったのは都内にあるホテルのラウンジでしたが、お互いにオンラインのときと変わりなくホッとしましたね。
会話もそれまでと同じようなことを話していましたが、初めて会ったその日に真剣交際したいと伝えました。藤井さんにも驚かれましたけど。
オンラインで何度か会っていたとはいえ、実際に会うのが初めてという日に真剣交際の告白をするのは勇気がいりませんでしたか?
お見合いのときから印象が良かったので、3〜4回デートしたら真剣交際を考えるという話を藤井さんにはしていました。ただ、僕自身もオンラインだけだと不安もあるから、実際に会ってから決めるつもりでした。
彼女は驚きもあったようですが、その日に「ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします」と言ってくれました。彼女に後から聞いたら、もう1〜2回会ってから言われると思っていたそうです。
初めて会ったその日に真剣交際に進むだなんて、すごいですね。真剣交際後は、実際に会うことも増えたと思いますが、どんなデートを楽しまれましたか?
基本は一緒に食事をしてお話をするスタイルで、ドライブや遊園地に行くとかはなかったです。
代々木公園でピクニックしたときも話題のお店でテイクアウトして、4時間くらい一緒にいましたが、ずっと座ってしゃべっていただけです(笑)。
デートは会話の中で、〇〇はどうって提案して「いいね」って言ってくれるんですが、最終的には彼女が「〇〇に行きたい」と言って決まります(笑)。
コロナ禍はデートの場所を気にする方もいらっしゃるので、Sさんのようなスタイルは大事です。
それに、お相手の好き嫌いがハッキリしている言い方がまた可愛いですね。
スキンシップはどうされましたか?
僕は得意じゃないので手を繋いだりとかはしませんでした。でも6回目のデートのときだったと思いますが、彼女から腕を組んできて「カップルっぽくていいし、こんなに積極的な女性が他の人と交際していなくて良かった」と思いました。
結婚相談所は基本的に婚前交渉はNGということもあり、男性としては女性にどのタイミングでスキンシップをするかは悩ましいポイントです。スキンシップのタイミング間違えると、嫌悪感を抱かれてしまう可能性もなくはないですからね。だからこそ女性から積極的なスキンシップがあると嬉しいものですす、男性は安心するでしょう。
まさにそう思いました。だから彼女とのデートは、精神的にとても楽でしたね。
でもその後、「家はどうするか」となって一気に物件の話になったので驚きもありました。
Sさんは真剣交際になった時点で、お相手との結婚を考えていましたか?
はい、90%以上そのつもりでした。
彼女も2回目のオンラインデートで「多分この人が運命の人」という感覚があったそうです。
たしかに、そう言われると思い当たる節があります。そのときに一緒に住むにあたっての質問をされましたからね。
アレルギーの話になったのですが、もし僕が「犬や猫が大好きで飼いたい」という人だったら一緒に住めないって言ってました。
2回目のオンラインデート後は私もお相手の担当者と連携をとり、Sさんに対するお相手女性の気持ちを伺ったところ「好印象なのでこのまま進めたい。このまま会っても印象が特に変わらなければ、真剣交際に進みたい」という話を聞いていました。
3回のオンラインデートで絆を深めていたとはいえ、初めて対面で会った日に真剣交際に進むというのは非常に珍しいケースです。よっぽどお互いに良い印象だったからこそだと思います。
オンラインデートの時点からお互いに真剣交際に進むことも視野に入れていたのですね。
さて、いきなり物件の話になって、どうされたのですか?
一緒に内覧に行くとき、正直プロポーズの後に行くものでは?と思いながら彼女について行きました。行く途中の電車の中では、結婚式場の話題になって、完全に彼女がリードしていましたね(笑)。
実をいうと、彼女から両家の顔合わせまで終えてから退会したいという希望でした。それで職業柄、夏休み期間中は時間があるので、そこから逆算してスケジュールを組んでいこうという話になったんです。
それで、引っ越しや入籍の挨拶などを考えていたら、来週には物件を見にいこう!という話になりました。早々に決めすぎではとも少し思いましたけど、彼女も協力的に進めてくれたからこそ安心して進めることができました。
お相手はすごく積極的ですね。
はい。どの地域に住みたいとかは具体的な駅名を出して話し合っていましたが、僕はまだ漠然としていたので、彼女が細かい日程を計画してくれました。
そこまでスケジュールが決まっていると、プロポーズのロマンチックさが薄くなってしまう気がしますが、どんなシチュエーションでプロポーズしたのですか?
物件を見に行くとき、彼女が両親から「プロポーズはされたのか?」と聞かれたそうです。彼女の両親に挨拶する日も決めていたので、その前にプロポーズしました。
婚約指輪は一緒に見に行きたいと言われていたので、プロポーズのときに指輪を渡すことは考えていませんでした。
また物件を見に行く日は「終わったら夕飯を食べに行こう」と誘われていたのですが、彼女はコロナ禍で夜の外食を敬遠していたので、なんだか仕組まれた感がありました(笑)。
それで夕飯のときに、刺繍の入ったプリザーブドフラワーをプレゼントしてプロポーズしたのですが、彼女はその日だとは思っていなかったようで喜んでくれました。
担当者経由で聞いたら、(プロポーズは)指輪を一緒に見に行く日だと思っていたようです。でも、自分のために一生懸命に考えてくれたんだと感動していたと聞いています。
プロポーズの後はどのように進められましたか?
相手の両親に挨拶して、その後、彼女に僕の両親と会ってもらいました。それから1ヶ月くらいで両家の挨拶をして成婚退会という流れです。
お相手の両親の家に挨拶へ行くのはやはり緊張されましたか?
緊張はしなかったですね。実は、過去に結婚を考えて別れてしまった相手の両親にも会ったことがあるので実は初めてじゃないんです。
むしろ自分の両親が彼女に何か変なことを言わないか心配でした。
Sさんはご両親に婚活してることを話していたのですか?
はい。独身証明書が本籍地でないと取得できないので、母親に代理取得を頼みました。なのでその時に「このままじゃ出会いもないから結婚相談所に登録する」と伝えました。
男性はご両親に結婚が決まるまで婚活のことを話さない方が多いので珍しいですね。Sさんはやはりご家族ととても仲が良いのですね。お母様はどんな反応でしたか?
母親は「結婚する気あるんだ!」という感じで驚いていました(笑)。
めでたく成婚退会となったわけですが、一緒に暮らしてみていかがですか?
幸せですが大変ですね(笑)。彼女とは性格や価値観は似ているのですが、生活スタイルがあまりに違うんです。
たとえば食器を片付けるときにキッチンの電気をつけて、終わったらすぐに消すとか注意されます。僕は「後ででいいじゃん」と思うのですが、彼女はそういうところがきっちりしています。
でも良いこともたくさんあります。彼女は料理が好きで健康を考えてしっかり作ってくれるんですね。本当、管理栄養士みたいで体重も1ヶ月で5kg減りました。
彼女自身も健康に気を遣っているので、普通に生活して痩せるのは嬉しいものです。たまに朝食で野菜しか出てこないとビックリしますけどね。
Sさんのことをちゃんと考えてくれての手料理は愛情のある証拠ですね。
婚活を振り返って
お仕事がハードな中、目まぐるしい9ヶ月だったと思いますが、婚活を振り返っての感想をお聞かせください。入会時はすぐに結婚できると思っていましたか?
いえ、すぐに結婚できるなんて思っていませんでした。
活動を始めてすぐにたくさんの女性から申し込みがあったことはもちろん嬉しかったですけど、誰と会えばいいかわからなかったですし、お見合い後も交際する人としない人がいて、先々の心配は多少なりともありました。
Sさんの成婚相手は7歳年下ですが、年齢差を気にすることはないのですか?
自分が年齢を重ねるごとに考え方が変わってきた気がします。正直、20代のころは年上の方でもいいと思っていました。
でも今は年下の方がいいです。子どものことを考えると、年上でも38歳くらいまでと考えていたので。
女性からみて、年上の男性からお見合い&交際を申し込まれるのはどんな気持ちですか?
人それぞれですが、やはり年齢が近い方がマッチング率も高いので、あまり年齢差があると世代ギャップをどう埋めるかが課題ですね。
ただIBJ所属の男性は30代後半から40代前半の方が多いので、女性会員様にはそのくらいの年齢層からの申し込みが多いことも事前に伝えています。
それでは成婚者として婚活中の男性にアドバイスをお願いします。
男女関係なく細かい条件を設定しすぎない方がいいと思います。たとえば食べ方を重視するとか。マナーを守るのは当然ですけど、妥協点を決めて活動することが大切です。
もちろん、結婚して一緒に住み始めたら細かいところで合わないことは出てきますけど…ある程度は妥協しないと成婚は難しいと思います。
結婚相談所はクラブ・マリッジで良かったという点はありますか?
他の相談所も探しはしたものの話を聞きにいっていないので、他社との比較はできませんが、プロに任せられるというサポートの充実感がありました。
お見合いは申し込みをするのもされるのも第一印象が大事なので、僕の小学生の作文みたいな文章を立派なPRにするのはプロだし、写真を撮るときの服もアドバイスしてくれて本当に良かったです。
料金については、安くても自分一人で頑張って活動する相談所は避けていましたから、クラブ・マリッジのコースは許容範囲でした。
相談所同士で連携することができるので、お相手の意向がわかるのも良いですね。
それから、僕が入会して乗り換えてきた友人も写真はそのままですが、プロフィールを変えたことで、以前に所属していた相談所よりも女性からの申し込みが増えたそうです(彼はまだ活動中ですが笑)。それほどプロフィール文も重要なんだと分かりますね。
藤井さん他、カウンセラーのサポートがあるとはいえ、友人と一緒に婚活ができるのは心の支えになったのではないですか?
それはすごく感じています。精神的な負担が軽減できました。だから僕はラッキーだと思います。
実際に2人目の交際が終了したとき、ピックアップというオプションサービスを利用したのですが、彼がそのサービスは年末に使った方がいいとアドバイスしてくれました。(笑)
お友達はSさんのブレーンですね。(笑)でも、Sさんの素直に何でもやってみようとする柔軟性が成婚を引き寄せたのだと思います。
逆に9ヶ月間の婚活で辛かったことはありますか?
お見合いしてすぐに付き合うかどうかを決めているので当たり前ではありますが、デートが続いたときにフラれるとしんどいですね。
一回くらいならまだいいですが、何度も会ったり連絡を取り合ったりして、それをまた繰り返すのかと思うと婚活疲れという言葉はよくわかります。
お仕事の都合からスケジュール管理が大変だったとお聞きしていますが。
はい、ものすごく大変でした、
でも、不動産屋さんの予約や物件の契約など、二人でやることを率先して手続きしてくれたんです。それで確定したことをccでメールを送ってくれる。とても頼りになる奥さんです。
お忙しい中で、LINEのやりとりはどうされていましたか?
正直、LINEのやりとりは苦手なのですが、仕事から解放されてほっこりできる瞬間だったので楽しかったです。
毎日10往復くらいしていましたね。短文のときもあれば長文のときもあり、話題もコロコロ変わるので、いつも会話をしている感覚でした。それが決め手というわけじゃないですが、仮交際中も真剣交際後もずっと連絡は取り合っていました。
それはすごい!連絡をこまめにするのは成婚の秘訣です。男性の皆さんは、女性が連絡されたいタイプの場合はぜひSさんを見習ってくださいね。
おわりにーー
それでは最後に藤井さんからSさんの婚活を振り返って一言お願いします。
Sさんが9ヶ月という活動期間で成婚できたのはお相手と誠実な姿勢で向き合ったからだと思います。事実、成婚相手と出会ってからはお見合いをされませんでした。
男性はいろいろな人と会ってみたいと考える方が多く、とりわけオンラインデートだと実際に会ったときのギャップがわからないため、他にも候補を探そうとしがちです。
でも、Sさんは成婚相手以外の女性と会うことはしませんでした。仮交際中は誘惑に負ける方が多いので、Sさんの一途で誠実な姿勢は本当に素晴らしいです。
また活動にあたっては、お相手の条件を決めすぎないことが大事とおっしゃいましたが、まさにその通りです。
婚活は条件を固定しすぎると、自らの可能性を狭めてしまうんですね。実際、〇〇な人がいいなと思っていても、交際してみたら●●な人の方がピッタリだったみたいなことがよくあります。
Sさんは家族と仲が良い人という条件でお相手を選んでいましたが、そういう内面的な部分を大事にしていたことも成婚のポイントと言えます。
理想の人と出会っても成婚まで漕ぎつけられるかは男性のアプローチ次第な面もありますから、ご両家の挨拶までスケジュールを組んで成婚退会となったSさんは、まさに結婚相談所のモデルケースです。
またこれは女性の皆さんにもお伝えしたいのですが、Sさんのお相手のように男性の仕事を理解して、自分からも積極的に行動する女性が成婚しやすいのは確かです。なので、婚活中の女性はぜひ見習っていただきたいと思います。
Sさんのお相手は、食事のことを含めて本当に素敵な奥様ですし、愛情豊かな男性はそういう部分をしっかり見ています。
もちろん、短期間で迷いなくお相手と向き合ったSさんの姿勢は素晴らしいこと。繰り返しになりますが、その誠実さが成婚につながったことは間違いないです。
Sさん、この度は本当におめでとうございます。いつまでも末永くお幸せに!
成婚インタビュー | MARIBLO
クラブマリッジで実際にご成婚された会員様のインタビューです。結婚相談所の活動や体験について本音で語っていただきました。