婚活は就活と同じく、長期になればなるほど疲れがたまる活動ですよね。
疲れがたまっている状態で活動をしてもいい結果にはつながらない事が多く、より疲れを大きくしてしまうことに。
そんな婚活疲れを感じたまま活動を続けてバッテリーアウトで休会、そしてそのまま退会なんてことになる前に、リフレッシュや自分磨き、振り返りや見直しをしながら婚活モチベーションが復活するまで一休みしてみましょう。
まずはじめに…
最初にこちらの会話を見て下さい。
A「今日はいい天気ですね」
B「そうですね」
よくあるパターンの雑談ですが、この後Aが発するコメントによって会話が続くかどうかが決まります。
A「今日はいい天気ですね」
B「そうですね」
A「・・・・・」
とBが無言になってしまったらこの“天気”についての会話はここで終わりです。
会話が続かない人の特徴です。
無言になってしまうのはAが”今日はいい天気ですね“とBに会話を振る時にBの答えを想定したコメントを準備していないからなのです。
晴れて気持ちいい日であればAの“今日はいい天気ですね”に対するBの答えは“そうですね”や“天気で良かったですね”や“はい”などの肯定が想定されることは予想できます。
なので、そのBの肯定の返答に対するコメントを準備しておくことが大切なのです。
そして、お見合いではつぎのポイントを踏まえたコメントすることで好印象を与えていきましょう。
共感
2.褒める
3.名前を呼ぶ
4.笑顔
A「今日はいい天気ですね」
B「そうですね」
の会話に①~④のポイントを踏襲したコメントをしてみると
A「今日はいい天気ですね」 、
B「そうですね」
A「緑が眩しい季節になってきましたね」 →①共感
「今日の天気に負けない位明るくて素敵な笑顔ですね」 →②褒める
「Bさんとこのままお散歩に行きたくなります」 →③名前を呼ぶ
の様なコメントが出てきます。④はコメントではなく表情ですが笑顔という表情は意識しないと出来ない表情です。笑顔を意識して①~③のポイントを押さえたコメントをすることで相手に好印象を残せますが、笑顔がないと①~③のポイントを押さえたコメントも好印象に繋がらないので気を付けましょう。
これらのポイントが何故好印象に繋がるのか解説していきます。
共感
自分を好きになってもらうという事はとても難しいものです。ましてやお見合い相手は初対面。お互いに相手はどんな人だろうと探っている様な状態です。なので、好きになってもらうという最終ゴールはさておき、お見合いでは相手に“この人と気が合いそうだからもう一度会ってみたい”と感じてもらう事をゴールに据えます。
その為に”私も同じ“ ”そうそう!“と共感できる会話を積み重ねることで”この人と気が合いそう“という印象を強いものにしていきます。相手が初対面のお見合いで共感のポイントを見つけることは難しく感じるかもしれません。けれど話題を選べばさほど難しくはありません。
例えば花を見た時に”綺麗“や”素敵“と感じることはあっても”嫌い“や”汚い“と感じる可能性は限りなく低いですよね。こういう想定をして話題を選べば共感のポイントを押さえたコメントが出来ます。
A「このホテルのフラワーアレンジメント、素敵ですね」
B「素敵ですね。」
A「お花が空間にあるだけで雰囲気がぐっと変わりますね。」
というお見合いの会場に設置されたフラワーアレンジメントについての会話だけでも”花“に対し”素敵“だとお互い感じたという共感が成立します。この後”お花は好きですか?“や”お花や自然に触れることは好きですか?“など”好き“な話題へ移行していき、二人とも”好き”な事を見つけて、その事の会話を続けて更に共感を強めてみましょう。
褒める
褒められて嫌な気持ちになる人はいません。友人や家族、恋人同士や夫婦等、継続的な関係の相手によってはすでに距離が近い為に褒められても嫌な気持ちになることはあるかもしれませんが、お見合いの様な初対面の相手に褒められると素直に嬉しい気持ちになります。そして人は自分を嬉しい気持ちにさせてくれる人に対し、嫌な感情を抱けないのです。褒め上手はモテ上手です。
特に男性は”照れくさくて褒められない“という人が少なくありません。けれど、褒める力は自然と備わっているものではなく自分で鍛えるコミュニケーション力です。鍛えなければ年齢とともに褒める力はどんどん減退していき、反対にダメ出し力が強くなっていきます。褒める力はお見合いだけでなく人と円滑な関係を築く上でとても大切なコミュニケーション力です。付き合ったり、結婚した後もこの褒め力はますます重要なコミュニケーション力になりますので、しっかり鍛えておきましょう。
褒め力を鍛えることは褒めの引き出しを増やす事、つまり褒めのボキャブラリーを増やすことです。この鍛え方は誰か身近な人を思い出します。その人に10通りの褒め言葉を思い浮かべてみましょう。
「Aさんは笑顔が素敵です。」
「Aさんは優しいです。」
「Aさんはスタイルがいいです。」
「Aさんはセンスがいいです。」
「Aさんはそこにいるだけで雰囲気を明るくします。」
「Aさんは振る舞いが上品です。」
「Aさんは言葉の端々に知性が溢れています。」
「Aさんはいつも周りに対する気遣いと心配りが素晴らしいです。」
「Aさんは運動神経が良くてスポーツ万能です。」
「Aさんの周りには自然と人が集まってくる様な人気者です。」
10通りの褒め言葉は意外と難しいものです。けれどこのトレーニングをすると人の長所を優先的に見ようとする相乗効果もありますので是非やってみて下さい。
名前を呼ぶ
名前を呼び、会話をすることと、名前を呼ばずに会話をすることでは相手に感じる距離感に大きな差が生じます。宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」で主人公である千尋は湯婆ばに名前を奪われ、代わりに千という名前を与えられ湯婆ばの支配下に置かれます。刑務所では名前をはく奪され番号で呼ばれます。名前はその人の社会的なペルソナを象徴しています。これを奪われることは心理的に社会的なペルソナを奪われてしまったっこと受け取り、人を不安にさせてしまいます。
逆にクレーム処理でお客様を”お客様“と呼ばずに”〇〇様“とお名前で呼ぶことで、自分のペルソナを認めている相手だと認知させることでクレーマーの感情を少し沈静化させる効果があります。
たかが名前ですが、この名前を会話に入れていくと相手があなたに感じる距離感を近づけていく効果があります。
お見合いでは相手の名前を多く会話にいれてみましょう。
笑顔
コミュニケーションのコラムでも何度も書いていますが、印象は視覚7割、聴覚2割、話の内容1割です。
視覚、つまり目で見た情報に印象は大きく左右されます。視覚情報の中で一番重要な情報は表情、そしてその表情の中の笑顔です。
どんなにビジュアルが良い容姿でも笑顔が乏しい人は魅力的な印象に感じられないのです。
非の打ちどころがないパーフェクトなスタイルに、整った顔立ちの菜々緒さん。美人の代名詞の様な女性ですが、彼女が演じる役柄は笑顔少ない毒のある悪役が多いですよね。菜々緒さんご本人はきっと魅力的で素敵な女性でしょうか、彼女が演じる笑顔少ない役柄をドラマや映画で見る度に、どれだけ素敵な容姿も表情一つで印象がガラリと変わるという事を実感します。
お見合いでは美人やイケメンよりも笑顔が素敵な人の方の人気が高いのです。
それは笑顔が人を幸せにする表情だからです。そして褒め力と同じく笑顔も、年齢とともに表情筋が衰え作りにくい表情になっていきます。何もしなければ重力に負けて頬や口角が下がり、顎がたるみ不機嫌なブルドックの様な顔になっていきます。美容やマッサージでケアをすることよりもまずは一日たくさん笑顔になることを続けてみましょう。
人は笑顔に惹かれ、笑顔が多い人の周りに人が集まります。